子どもに危険を認知させることについては、親としてはとても高い関心があります。「危ないよ。」と言ったくらいでは、流されてしまいます。「前に、そんなことをしてて、死んじゃった子どもがいるんだよ。」「そこはオバケが出てくるところだよ。」あの手この手で印象づけて、危険なことや危険な場所とわからせようと、こちらも必死です。
先日、扇風機を購入したのですが、扇風機は私の子ども時代には、大変な危険物でした。指をつっこむな、近づきすぎると髪がからまる、長時間あたりすぎると体に悪い等々、親に言われたものでした。
そこで私も一生懸命伝えます。「指を突っ込んじゃだめだよ。指がちぎれちゃうからね。ちゃんと、扇風機は触ったら止まるようになってるけど、だからといってつっこんじゃだめだよ。」「ずーっと風に当たりすぎると、体の水分が蒸発しすぎて、死んじゃうこともあるんだよ。だから、ちゃんと扇風機の首を振るようにするんだよ。」
わかったのか、わからなかったのか、彼は毎日の宿題の日記に、そのことを書き始めました。「この間、ママにせんぷうきを買ってもらいました。(・・・別にあなたのためだけに買ったわけじゃないんだけど。)せんぷうきにさわると、指がちぎれないように、止まるようになっています。(・・・別に間違ってはいないけど。)ずっと、風にあたりすぎると死んでしまいます。なぜなら、体の水分がじょうはつしてしまうからです。(・・・・・。)」
見事にそのまんま書いています。担任の先生、びっくりしちゃうだろうなと思いつつ、まあ、こちらの意図は達成されたようでした。