最近、ワーキングマザーに不可欠の強力な助っ人、「病児保育」を利用するようになりました。子どもが急に病気になると、母は大変です。病気の子どもを看てくれる人の手配を朝から画策し、もし手配がつかなければ、今度は自分の仕事のキャンセルや日程の再調整をし、ひたすら電話で謝り・・・・と、とんでもないドタバタになります。
その点、病児保育の場合、一日預かっていただいて、場合によっては給食もついているというのは、ありがたい限り。近くに開設されたことを知り、子どもが発熱した時に預けてみました。看護スタッフの方々が常にいてくださるのと、医師の巡回があるので、本当に安心できるシステムです。子どもも機嫌よく過ごしてくれました。
しかし、もうひとつ困るのは、どうしても夜に仕事をしなければならない時。うちの場合は、そこそこ遅い時間まで開いている保育園ですが、私の方が長距離勤務なので、やはり間に合わない時もあります。また、遅すぎるお迎えは子どもの体力ももちません。
そこで今はシッターサービスの契約を検討しています。シッターさんに子どもを迎えに行ってもらい、家に連れて帰ってもらう。そして私が帰るまで、子どもと一緒に待っていてもらう。それができると、かなり楽になります。
ずいぶん前から、シッターサービスを活用したいと思いながら躊躇していたのには、理由がいろいろありました。ひとつには家が片付いていないこと。これはある程度割り切ることにしました。もうひとつは、セキュリティとプライバシーの確保に少し不安があること。自分がいない間に、他人であるヘルパーさんが家に入るわけですから、やはり気になります。
そこで、自宅マンションの洋室一室に、新たに外から掛けられる鍵を取り付けました。その一室だけは、私の持つ鍵がないと入れません。これだけで、随分安心してサービスを利用できるし、何かの時にも、ヘルパーさんにあらぬ疑いをかけるような失礼もなくなります。
実は、この考え方は、実験集合住宅NEXT21の直近の改修住戸「住み継ぎの家」で提案したものです。住宅において、鍵の掛かり方や動線をうまくコントロールすることで、玄関の鍵を持っていても、入れない部分をつくる。つまり住戸内の空間構造を二層化することで、安心して外部サービスを受けられるようにするという提案です。それを自宅に適用してみました。今回は、NEXT21での提案を忠実に再現はできませんでしたが、とりあえず、セキュリティゾーンを確保したことになります。
鍵の工事も終わり、あとはサービスへの入会登録が済めばサービスが利用できます。サービスを利用する機会が、少し楽しみになっています。