梅雨が明ければいよいよ夏本番。暑さを凌ぐ手段は、エアコンや扇風機だけではありません。色を工夫して涼しくすることもできます。
見た目に涼しい色は、青系統の色です。むかし美術の授業で習った、いわゆる寒色です。反対に暖かく感じる暖色は、赤・黄系統の色です。寒色が水や氷をイメージさせ、暖色が火や太陽をイメージさせるからだといわれています。
同じ間取り・室温の部屋でも、壁の色が寒色だと暖色に比べ平均で3℃ほど体感温度が低く感じられるそうです。目で見た場合だけでなく、目隠しをしていても、寒色のほうが暖色よりも涼しく感じます。色の正体は光が物に当たって反射した電磁波なので、それを肌で感じるからでしょう。
色の涼しさは見た目だけではありません。太陽の降り注ぐ下で涼しいのは白色です。すべての波長の可視光線を吸収せず反射する結果として、物が白く見えます。逆に吸収する物は黒く見えます。光の反射・吸収の違いにより、白色は黒色に比べて涼しくなります。
インテリアやファッションに積極的に青や白を取り入れて、涼しさを演出してみてはいかがでしょうか。