松風の落葉か水の音涼し
松尾芭蕉の句です。芭蕉でなくても、涼しく感じる音があります。環境心理学の実験でも、環境音が暑さの不快感を低減しています。思いつくままに、涼しく感じる音をあげてみましょう。
風の音。吹き抜けるそよ風。擦れ合う木の葉。風鈴は居宅で涼しさを演出する夏の風物詩。
水の音。流れ落ちる滝。川のせせらぎ。砂浜に打ち寄せる波。水琴窟の残響も風流に涼しさを感じます。
氷の音。氷を削ってつくるかき氷。氷をグラスに入れてつくる水割り。
虫の音。鈴虫・松虫は平安時代からの定番。身近なこおろぎ。
鳥の音。高原の鳥のさえずり・地鳴き。
いずれの音も、いわゆる1/fゆらぎがありそうです。1/fゆらぎで快適に感じることが、涼しさを倍加しているのかもしれません。
これらの生の音を求めて聞くのもいいでしょう。手軽にBGMやヒーリングのCDなどで聞くこともできます。音を利用して、涼しくリラックスしてみてはいかがでしょうか。