衣食住での夏場対策をこのコラムで紹介してきましたが、今回は「衣」の夏の風物詩として「ステテコ」に続いて、「浴衣」と「甚平」を取上げます。
浴衣や甚平は風通しが良く、昔から日本人の夏の暑さ対策として愛用されてきました。部屋着でもお風呂上りでもまた寝巻きとしても使えます。もちろん外出着としても着用されています。外出の際には、浴衣に下駄、甚平に雪駄が似合います。
浴衣は、旅館やホテルで日本独特の風習として、寝巻きとしても使えるように用意されている場合が多く見られます。浴衣、旅館といえば、昔流行った吉田拓郎の「浴衣の君はススキのかんざし〜」で始まる「旅の宿」を思い出します。温泉上がりに浴衣とうちわ、日本の風流ですね。
ある外資系の保険会社は、企業として日本文化の再認識と地域との融和を図ることも目的の一つとして、夏の金曜日に本社社員の浴衣や甚平での勤務を認めるスーパークールビズを実施しているそうです。
日本文化が忘れ去らないように、また、この節電の夏を乗り切るために、浴衣と甚平の良さを見直しましょう。大人だけではなく子ども用の浴衣や甚平も販売されています。結構かわいいものです。
まだこれから花火大会や夏祭りが開催されるところがあり、また、盆踊り大会は本番を迎えます。家のエアコンや照明を消して、家族全員で浴衣と下駄、甚平と雪駄との組み合わせの風流な姿で、うちわも持って出かけませんか。