冬を乗り切るために、寒さに負けない体力をつけましょう。私が実践しているのは山歩きです。
休日の朝6時過ぎ、夜明けとともに近くの山を登り始めます。家を出るときは息も白く肌寒いのですが、ものの2,30分も歩くとすっかり体が温まってきます。急な登り路を上がっていく頃には、汗をかくほど暑くなり上着を脱ぎます。稜線に出ると吹き抜ける風が頬に心地よく感じます。
晩秋のこの時期、楽しみは何と言っても紅葉です。写真は京都・西山にある善峯寺の近くの山です。善峯寺は西国三十三箇所第二十番札所で、桜・紅葉の名所でもあります。山中では鹿に遭遇、キュンキュンという鳴き声とともに走り去っていきました。まさに百人一首の
奥山に 紅葉ふみわけ なく鹿の こゑきく時ぞ 秋はかなしき
の世界です。
「夏を乗り切る」のコラムでも書きましたが、高度が100m上昇するごとに気温は0.6℃下がり、風速1m/秒につき体感温度は1℃下がります。雨で濡れたりするとさらに体温を奪われます。低山といえども決して油断せず、防寒を兼ねたレインウエアを着用・携行するなどして安全に山歩きを楽しみましょう。