前回、「晩秋の山歩き」で、京都・西山の善峯寺を紹介しました。その門前にある売店で、むかご(零余子)を売っていました。むかごは、山芋の蔓の葉の付け根にできる1円玉くらいの大きさの小さな芋のことで、灰色がかった薄茶色をしています。
むかごめし(零余子飯)が無性に食べたくなり、早速購入しました。5,6年前に信州の小布施で食べて以来です。
むかごを軽く洗ってから、すり鉢の中に入れて手で1、2分ごろごろとかき回します。土臭い表皮のでこぼこがとれて表面がつるっとなります。といだ米を入れて水をはった土鍋にむかごを投入し、塩と日本酒を少々。あとは蓋をして強火で12,3分待つだけです。炊き上がった土鍋の蓋をとったところが写真です。
さくっとした歯ざわり、ほのかな甘み。晩秋の味覚を堪能しました。与謝蕪村とともに、
うれしさの 箕にあまりたる むかご哉
むかごには、山芋と同様、糖質以外にも、カリウム、アミラーゼ、ジアスターゼなどが含まれているとのこと。むかごめしを食べて美味しく冬を乗り切りましょう。