11月から12月にかけて、女子大でマーケティングについての講義をしました。1回90分で5週連続です。
講義をしたのは、昼休み直後の3限目。昼食後で眠たくなる魔の時間帯です。しかも、教室には暖房も入り始め、眠りを誘うには最適な条件が揃っています。科学的データは持ち合わせていませんが、程度の差こそあれ誰しも生理的に眠たくなることは間違いないでしょう。
そこで、いろいろと工夫してみました。まず、毎回配布する資料を穴埋め式にしました。数分に1回は記入しなくてはなりません。そのうち何回かは、どんな言葉が入ると思うか質問します。教室内を歩き回り、学生にマイクを向けます。さらに、全員に質問して挙手してもらいます。全員でする簡単な実験をしたりもしました。その甲斐あってか、学生が眠ることもほとんどなく、魔の時間帯を乗り切ることができました。
実は、こうした睡魔対策は、双方向での対話型の講義へのチャレンジの一環でした。それら以外にも、講義の最後には、毎回課題を出しました。提出は任意でしたが、毎回4〜8名が回答してくれました。次回の講義の冒頭で、すべての回答について講評し、学生の理解を深めるようにしました。
こうして慣れない講義を終えて帰宅すると、睡魔に襲われました。私にとっては、講義後が魔の時間帯だったわけです。心地よい疲労感と深い眠りを提供してくれた学生のみなさんに感謝します。