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2014年10月31日 by 鈴木 隆

山中で進む自然破壊

 週末に天気がいいと、近くの山の中をよく歩きます。気持ちよく運動不足を解消できます。研究のアイデアを思いつくことも多く一石二鳥です。アリストテレスの逍遥学派や哲学の道が生まれるゆえんでしょうか。

 

 山中を歩いていて、最近気になっているのが自然破壊です。自然破壊といっても、土地の乱開発やごみの不法投棄のことではありません。山道が荒れているのです。

 

 ハイカーのマナーは、総じて向上してきているように思います。山道からはずれて歩かない、ストックを使うときは岩場を除いて先端にゴムキャップをつけることなど、かなり浸透しています。当然、わたしも守るようにしています。

 

 山道を荒らしている最大の原因は、マウンテンバイクです。一気に駆け下りる坂道がとりわけ酷いのです。写真でわかるでしょうか。山道には深い轍ができ、雨が降るたびに土砂が流失していきます。ボランティアがつけてくれた階段の木枠も壊されていきます。

 

 ハイカーも歩けば、何がしか山道を痛めることは間違いありません。しかし、マウンテンバイク1台は、ハイカー数百人、数千人分のダメージを与えます。せめて坂道だけでもバイクを降りて押すことはできないものでしょうか。坂道が楽しみで来ているのになんだと言われそうですが、乗り入れ禁止になるよりはまだいいように思います。歩いていていいアイデアが浮かんできたら、またお伝えします。

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