「未来ブラリ(Mirai×Library)」は、現場もブラリしながら、世の中の消費を牽引する女性の
視点から、新たな気づきを発見し、少し先の未来を探す企画です。
情報誌CEL126号(2020年11月1日発行)の本編の第1回目は、コロナ禍でのマスク、テレワーク事情を
中心に、女子のオシャレ欲を取り上げました。「オシャレ欲は、コロナ禍で二極化がさらに加速、深化した。マスク
装着も前向きにとらえ、美に貪欲。己に向かう時間が増え、人目より自分基準へ。世代差なく、楽しみながら
変化に対応し、行動した者がオシャレ欲を制するだろう」と、少し先の未来を覗いてみました。
当続編では、本編で掲載できなかった詳細データをご紹介します。
コロナ禍の外出自粛で、オシャレ欲は、コロナ前よりも減った(63%)と答えながらも、56%の女子は、コロナ禍
でも新しい服を買った、 31%の女子は、コロナが終息したら、たくさんオシャレをしたいと、決して女子たちの
オシャレ欲がなくなったわけではありません。
テレワークでオンライン会合が増え、シミを取りたい、リフトアップしたいという、新たなキレイ願望が沸いたり、
オンライン映えするためのメイクアップやライトアップ、服装、背景選びなど、オシャレ女子に手抜きはなく、むしろ
盛る方向です。
オンライン時だけでなく、日常のメイクやスキンケアにも変化がありました。マスクで隠れないアイメイクには力を
入れるようになった、薄化粧になって肌質が良くなった、シミ取りに行った等、オシャレ女子の自分磨きには
余念がありません。
本来のマスクの防御性機能に加え、マスク下の隠れた貪欲な願望もあらわになりました。どうせマスクをするのなら
美人に見せたい、マスクをしながら「ほうれい線やシミが取れる」「口角が上がる」「ダイエットできる」等、同時にキレイ
アップできるものだったり、なんと自由記述では130件以上も欲望が出てきました(女子の数だけ欲望がある?)。
商品化できれば、高くても買いたい女子が続出すること間違いなしです。
【調査概要】 実施:2020年8月 調査法:オンラインアンケート
調査対象:女の欲望ラボ会員200人中136人が複数回答(20代〜70代女性)
次回(2021年3月予定)は、コロナ禍での食に関する様々な変化を中心に、どんな欲望と未来が見えてくるのか、
引き続き、女性の視点でお届けする予定です。
(エネルギー・文化研究所 所長 金澤成子)