弘本 由香里
2011年07月04日
NEXT21/U-CoRoでウィンドウ・エキジビション14「上町台地 ・水先案内」の展示が、7月4日から始まりました。
清水谷、細工谷、桃谷…。味原池、庚申池、毘沙門池…。利休井、越中井、梅の井…。
数々の谷筋が刻まれ、大小の池が点在し、湧水に恵まれた、水の都の原点・上町台地。台地を潤す水脈が、緑を育み、人を呼び寄せ、いのちと生業を支えてきました。意外と思われるかもしれませんが、古地図を手にまちをめぐれば、コンクリートに覆われたまちの深層に、今もその原風景が脈々と生き続けていることに気づかされます。
上町台地の水先案内。目を凝らし耳を澄ましてみれば、原風景への入り口は、まちのそこここに顔を出しています。路地の奥に生まれた田んぼから、社寺や旧家に息づく井戸から、ビルの足元に眠る池の跡・川の跡・橋の跡から、はたまた名水が生んだお酒から…。移り変わる都市の風景のなかで、だからこそ人とまちを大切につないでいきたいと願う水の縁が蘇ってくるようです。
U-CoRoウィンドウ・エキジビション第14弾となる今回の展示「上町台地・水先案内」では、水とともに生きてきたまちの記憶をたどり、その流れを未来へつなぐ旅へとでかけます。上町台地の深層を流れるつながりに触れ、欠くことのできない水の縁に出会っていただくことができましたら幸いです。
展示期間: 2011年7月4日(月)〜2011年11月21日(金)10時〜17時頃
展示場所: 大阪ガス実験集合住宅NEXT21内1階北U-CoRoウィンドウ
※展示概要は、下記PDFファイルをご参照ください。