弘本 由香里
2018年08月06日上町台地・今昔フォーラム vol.10
復活!現代版「汁講」=「知る講」
味噌汁坊一禅こと幕末大坂の稀代のクリエイター・暁鐘成も開いた「汁講」に倣って、
風雅に集い、汁(知る)を分け合い清談し、食が結ぶ交わりの風土の真髄に迫る
上町台地 今昔タイムズ」*第10号では、「稀代のなにわ名所案内人 暁鐘成と再びめぐる 上町台地 食が結ぶ 高低・聖俗交わりの風土」をテーマに、幕末・大坂の博覧強記の絵師・戯作者“暁鐘成”のまなざしを通して、上町台地を舞台に「食」(名所・名物)と都市の関係を読み解き、今、改めて都市に求められる機能と価値を捉え直す機会としました。
その編集の過程で、心惹かれる一枚の絵に出会いました。味噌汁坊一禅とも名乗った、暁鐘成が亭主と思しき「鐺(なべ)日(び)清談家 会合の図」。月ごとに風雅なる友が集い「汁講」なるものを開催し、世の中のことを語り合ったとあります。そこで、今回のフォーラムでは、この魅力に富んだ知的営みを現代版「汁講」として復活開催し、亭主役及びゲストの方々のリレートークとご来場のみなさまを交えたクロストークから、「台地」と「食」が結ぶ大阪ならではの交わりの風土・都市文化の真髄に迫り、その再起動に向けた知の交換・共有の場とします。
■ 開催日時: 2018年9月8(土)14:00〜17:00頃 ※受付は13:30から
■ 会 場: 大阪ガス実験集合住宅NEXT21 2階ホール 大阪市天王寺区清水谷町6-16
(地下鉄「谷町六丁目駅」7号出口から徒歩5分ほど)
■ 出演者(順不同、敬称略):
亭主役_
羽雀摂津爺(橋爪節也/大阪大学総合学術博物館教授・文学研究科教授兼任)
客 役_
美食道探究(栫山一希/日本料理「かこみ」店主)
路地廼家なでしこ(ワタナベナオミ/からほり倶楽部理事・からほりごはんのなかのひと)
鶴亀家満月(古川武志/なにわうまいもん探検隊長・大阪市史料調査会調査員)
上方再起堂(池永寛明/大阪ガスエネルギー・文化研究所所長)
■ プログラム(予定):
14:00〜14:15=開会 ご挨拶・趣旨説明(汁講についてなど)
14:15〜14:45=亭主役及びゲストのみなさまの自己紹介
14:45〜16:15=リレートーク(亭主による暁鐘成の人物像と、鐘成をめぐる人とまちの関係性、都市文化の読み解きに続き、ゲストそれぞれの立ち位置から、大阪と上町台地の「食」(名所・名物)を通した人の交わり・文化のあり様についてコメント、その真髄とは何かに迫ります)。
16:15〜17:00=クロストーク(ご来場のみなさまを交え、鐘成のDNAを受け継ぎ、「台地」と「食」が結ぶ大阪の高低・聖俗交わりの風土の再起動に向けて、知の交換・共有の場とします)。
◎参加申込: 参加者名・所属・連絡先を書いて、FAX.06-6205-3512(CEL弘本)へお申込みくださるか、
以下の申込みフォームをご利用ください。
https://www.sumai-machi-net.com/event/portal/event/33237
◎定 員:50名程度 ※参加無料
◎問合先:CEL弘本(電話 06-6205-3518)まで
■主 催:大阪ガスエネルギー・文化研究所(CEL)
企 画: U-CoRoプロジェクト・ワーキング
*「上町台地・今昔タイムズ」のバックナンバーや、プロジェクトの歩みは、ホームページでご覧いただけます。
http://www.og-cel.jp/project/ucoro/index.html