弘本 由香里
2020年11月25日上町台地 今昔タイムズ vol.15 2020秋・冬号
「遥かなる社会福祉の源流から、激動の近代を支えた社会事業の奔流へ、その先へ…」
発行: 大阪ガス エネルギー・文化研究所(CEL)
企画・編集: U-CoRoプロジェクト・ワーキング(CEL弘本由香里、B-train橋本護・小倉昌美)
本号のテーマは「遥かなる社会福祉の源流から、激動の近代を支えた社会事業の奔流へ、その先へ…」です。前号、前々号では、上町台地を視点場に、近代都市形成の一方の極にあった博覧会と、その対極にあった災害史に目を向け、災禍と祝祭の坩堝を生きた先人たちの営みから、真の“レガシー”とは何かに迫りました。
続く本号では、江戸時代末期から戦前にかけて、大災害や感染症の流行や貧困問題に対して、市民の命と暮らしを支え将来の希望につなぐため、先導的に取り組まれていった社会事業の大きな流れを概観するとともに、現代の大阪・上町台地とその周辺で、まさに今、ソーシャルマインドを持って激変する社会と新たな課題に向き合い、未来を生きる子どもたちを対象とした活動に取り組まれている、4つの事例に学ばせていただいております。
かつて聖徳太子が四天王寺を開き、窮民を救ったとされる悲田院が、日本の社会福祉の始まりと言われています。上町台地には、今、改めて学ぶべき社会事業の足跡が深く刻まれ、また新たな息吹も芽生えていることに勇気づけられます。
本号が、未来を拓くツールとして、さまざまな場面でご活用いただけることを願っております。
※同タイムズのバックナンバーを含む、U-CoRoプロジェクトの全コンテンツは、下記URLでご覧いただけます。
http://www.og-cel.jp/project/ucoro/index.html