弘本 由香里
2022年12月27日今、大きな社会の変化の渦中にあって、人々の痛みに寄り添い、直面する格差や分断、孤立の闇を越え、成長や再起を支える、物語や“場”や“道行”の文化が必要とされているのではないでしょうか。2022年秋の上町台地トークライブでは、四天王寺が重要な舞台として描かれた、中世・近世の説経節や絵巻等を手がかりに、救済・復活・再生の物語群の背景について、日本仏教美術史がご専門の一本崇之氏をゲストにお迎えして読み解いていくことを試みました。
時代を越えて、社会のダイナミズムを支えるために欠かせないものは何なのか、歴史と今をつなぎ、これからの都市とコミュニティに思いを馳せる機会としました。その内容をテキスト版のドキュメント(PDF)にまとめ公開しています。
【コンテンツ】
・プロローグ「上町台地今昔タイムズ」vol.18から物語の系譜を俯瞰する
プレゼンター:U-CoRoプロジェクト・ワーキング
・スペシャルトーク「四天王寺という“場”―説経節や絵巻にみる救済・復活・再生の物語とその背景―」
ゲストスピーカー:一本崇之氏(大和文華館学芸部係長/四天王寺特別調査員)
・ダイアローグ「時代を越えて都市にもとめられるもの〜弱者を包摂し逆転を象徴する物語・場・道行の文化から考える」
(ゲストスピーカーとの対話・質疑)
進行役: 弘本由香里(大阪ガスネットワークエネルギー・文化研究所特任研究員)
発行: 大阪ガスネットワーク エネルギー・文化研究所(CEL)
企画・編集: U-CoRoプロジェクト・ワーキング(CEL弘本由香里、B-train橋本護・小倉昌美)
※「上町台地 今昔タイムズ」のバックナンバーやプロジェクトの歩みは、下記URLでご覧いただけます。