千里ニュータウン
2009年03月19日作成年月日 |
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2009年03月19日 |
千里ニュータウン |
住まい・生活 |
住宅 |
情報誌CEL (Vol.88) |
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地域コミュニティの活性
日本最初の大規模ニュータウンである「千里ニュータウン」では、現在、住民の高齢化や建物の老朽化も進むなど、さまざまな問題が起きているという。
そうした問題を憂い、地元を愛する有志が集って、街の再生を図ろうと2001年にオープンしたのが「ひがしまち街角広場」だ。
北大阪急行「千里中央」駅の東部、商業施設が集まった「近隣センター」の空き店舗を利用した交流の場「ひがしまち街角広場」は、様々な世代の賑やかな声で溢れている。一際元気な顔を見せているのが代表の赤井直氏だ。「顔も名前も知らなかった人たちが、気軽に知り合える場所づくりのために2001年にオープンさせました。いつか誰も来なくなるんじゃないかと思っていたのですが、訪れる人の数がどんどん増えています」と赤井氏。この広場では、子供や男性の利用者も多く、世代を超えた笑顔の絶えない交流があるという。
取材中、広場2階に事務所を構える『千里・住まいの学校』代表の山本茂氏と副代表の太田博一氏に出会った。同事務所は2004年秋に住民・専門家・大学・事業者が集まり?千里の人々が安心して、楽しく住み続けられるように“と設立されたという。
「初めは高齢者が抱える住まいの問題に応えることを目的に設立し、その後、調査・研究や住まいづくりのコーディネートなども手がけるようになりました。その後、06年には内閣官房都市再生本部の『全国都市再生モデル調査』事業に採択され、同年暮れには特定非営利活動法人になりました」と山本氏は説明する。