加茂 みどり
作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
カテゴリー |
媒体(Vol.) |
関連リンク |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
2008年10月01日 |
加茂 みどり
|
住まい・生活 |
ライフスタイル |
情報誌CEL (Vol.86) |
ページ内にあります文章は抜粋版です。
全文をご覧いただくにはPDFをダウンロードしてください。
当研究所では、2008年2月、「住まいとライフスタイルに関する生活意識調査」を行った。本稿では、その中の家事に関する調査について報告する。
■調査概要
調査地域は全国とし、21歳〜72歳の男女1138人に質問表を配布し、964人から回答を得ている。調査期間は、平成20年1月18日から同年2月12日であった。
自分がしている家事の割合
査では、家事を「食事の準備や片付けなどを含む炊事」(以降「炊事」)、「日常の買い物」(以降「買い物」)、「住宅室内や敷地内の掃除」(以降「掃除」)、そして「衣服や寝具などの洗濯」(以降「洗濯」)の四種に分けて質問を設定している。また回答は、男女の年代別に集計を行っている。
それぞれについて家庭の中で自分が行っている家事の割合を聞くと、いずれの家事も、二〇代では男女とも六〇%前後が「ゼロ〜二割」と答えており、ほとんどしていない。同時に二〇代では、男女の負担率は変わらない。しかし三〇代以降、顕著に女性の負担割合が高くなる。特に炊事・洗濯は、女性の六六・七%〜八五・五%が「九〜一〇割」と答えている。
自分がしていない分の家事をする人
自分がしていない分の家庭の家事を誰が担っているのかを聞くと、男女とも二〇代は、七〇%以上が実母と答えている。
三〇代以降は、男女とも配偶者、特に男性は配偶者割合が高く、八〇%前後となる。しかし三〇代男性は、いずれの家事も三五〜四〇%が実母と答えており、いわゆる「パラサイトシングル」の存在を感じさせる結果となっている。