東果大阪(株)
2008年06月30日作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
カテゴリー |
媒体(Vol.) |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
2008年06月30日 |
東果大阪(株) |
住まい・生活 |
食生活 |
情報誌CEL (Vol.85) |
ページ内にあります文章は抜粋版です。
全文をご覧いただくにはPDFをダウンロードしてください。
生産者と消費者をつなぐ食育活動
東果大阪(株)は、大阪市東部中央卸売市場で青果を扱う企業。現在、生産者と消費者をつなぐ食育活動に力を入れている。
同社IT・マーケティンググループの新開茂樹さんは、「食の多様性と農業を守る視点から、中間流通の立場で何ができるかを考えたのがきっかけ」と語る。また、「今の若い世代は調理経験が少ないので、まず、野菜の食べ方を知ってもらうことが、安心安全な食につながる」と同グループの牛田普晶さん。
平成一八年度には、農林水産省の食育支援事業に応募。地元スーパーや地域の食研究家と連携して、主に地元大阪産の野菜に関する料理教室と産地ツアーを実施し、ホームページでの情報発信などに取り組んだ。
「地産地消の観点からの企画でしたが、実際始めてみると、参加者が多く、思いのほかに反響も大きかった」という。
そこで、平成一九年以降も、大阪の伝統野菜の田辺大根や蓮根を紹介したり、大阪しろなや八尾の若ごぼうを収穫して味わうなどの体験イベントを実施してきた。
参加者の多くからは、「大阪の野菜がこんなに美味しいとは知らなかった」と声が上がる。実は大阪に住む消費者でも大阪産の青果物に意外になじみが薄いのが現状だ。
だから、「こうしたイベントを通して、地域の食を知り、生活文化としての食を継承していってほしい」と新開さん。特に大阪は食文化が豊かな地域であり、それが生産者の側の文化を養ってきた側面もあるからだ。