濱 惠介
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2005年09月30日 |
濱 惠介
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住まい・生活 |
ライフスタイル |
情報誌CEL (Vol.74) |
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近未来の理想的な住まい・暮らし方を探る
住まいは家族・個人の歴史を反映している。親の代、あるいはそれ以前からの経緯にはじまり、様々な必然性や制約、願望、そして偶然が絡みあった結果である。希望どおりのこともあるし、妥協し我慢している場合もある。これまでの住まい・暮らしを踏まえ、近い将来に望ましい居住地や暮らし方があるとすれば、それはどのようなものであろうか。
今回実施した「生活意識調査」の一環として、一〇年後の理想的な居住地と暮らしのイメージを聞いてみた。一〇年の意味は、現実からある程度解放され、目的に向かって準備の時間も確保できるという期間である。質問は、?どんなところに住みたいですか、?どんな暮らし方をしたいですか、?誰と一緒に暮らしますか、の三つである。選択肢から選ぶ方式を基本とし、自由記入欄を設けた。
どんなところに住みたいか
想定した選択肢は以下の七種である。
(1)都心に近く便利で賑やかな市街地、(2)最近開発された新しい郊外住宅地、(3)古くからある伝統的な街・都市、(4)職・住・商混在の下町風の街、(5)緑が多く落ち着いた住宅地、(6)田畑や森などが豊かな里山、農山村、(7)海や山など自然が近いリゾート地。
最も希望が多いのは、意外とおとなしい選択肢だった。「緑の多い落ち着いた住宅地」である。「そう思う」二二・三パーセント、「どちらかといえばそう思う」四六・九パーセントをあわせて七割近い人がこれを希望し、二位以下を大きく
引き離している。