豊田 尚吾
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備考 |
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2010年09月28日 |
豊田 尚吾
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住まい・生活 |
ライフスタイル |
ディスカッションペーパー |
10-06 |
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1.はじめに
大阪ガス株式会社 エネルギー・文化研究所(以下CEL)は2005年から毎年「これからの住まいとライフスタイルに関する生活意識調査(以下、生活意識調査)」を行っている。CELが発行する季刊誌CEL94号(2010年10月発行予定)では、2010年度に行った同調査の結果についての分析・考察を特集テーマとしており、拙稿「幸福に必要な条件と年齢・性別」も掲載予定である。そこでは、タイトル通り年齢、性別(特に前者)に焦点を当て、結果の分析を行っている。
これに関連して、ディスカッションペーパー(10−05)では、生活経済に関わる幸福研究についての既存の蓄積について紹介し、文献調査(展望)と位置づけた。本稿(10−06)は、季刊誌CELでは十分に言及することのできなかった、調査分析に関する詳細と、追加の分析に関して論ずることを目的とする。その意味では10−05と同様に、季刊誌CEL94号の論考を補完するという目的を持っている。
ただ、季刊誌CEL94号ではテーマである「年齢」、特に若年層に関心をあてて多くのスペースを割いたが、本稿では特にその視点にはこだわらず、多様な観点から論じていく。
以下、次節(2節)では、今一度幸福度調査の結果についての基本を確認した後、3節では、季刊誌CEL94号では紙幅の関係で省略した決定木分析の内容について追加すべき事項を論じる。4節では、幸福を感じるための項目と実感に関する因子分析を行う。