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情報誌CEL

金澤 成子

2020年07月01日

次世代の未来をつくりだすために

作成年月日

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媒体(Vol.)

備考

2020年07月01日

金澤 成子

都市・コミュニティ
住まい・生活

コミュニティ・デザイン
地域活性化
ライフスタイル

情報誌CEL (Vol.125)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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CELからのメッセージ
次世代の未来をつくりだすために

ほんの数カ月前までは、まさかこんな事態になろうとは、だれが予想したでしょうか。
4月に所長に就任して早々に、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出され、世の中が一気に自粛モードとなり、弊社も在宅勤務となりました。そのため、いくつかの取材は、本誌始まって以来初のオンラインで行いました。これらも、いずれ新しい日常になっていくのかもしれません。
本誌113号(2016年7月刊)の特集「学びを学ぶ」では、デザイン思考など、VUCA[*]時代に創造力を発揮して主体的に答えをつくりだすための新しい学び方を取り上げました。今号では、先行して実際に学び方を変えた現場の実践を紹介しています。“変態”向け個性派コース、対話的で探究的な学びの喜び、世界の都市がまるごとキャンパス、山登り型から川下り型へ、コンピタンスをアップデートし続けると同時に何かを捨てる、主観を大切にするための余白をもつ、ホームとアウェイを自発的に往還する越境的学びなど、ある意味「獅子の子落とし」とも思えるキーワードが印象的です。ただし、そこに共通してあるのは、先駆者たちの次世代の未来に責任を果たす意志や失敗を受け容れる覚悟と、学ぶことが楽しいと思える環境づくりの仕組みです。
企業が、お客さまから選ばれ続けるために大切なのは、未来への投資について柔軟に意思決定するだけでなく、そこに、どんな未来を残したいのか、次世代に責任を果たす意志と、相当な試行錯誤を繰り返す覚悟があること、そして未来をつくりだす若者にとってモチベーションを維持できる成長の仕組みがあることだと思います。
VUCA時代の象徴とも言えるコロナ禍において、社会や生活、産業の前提条件が一変し、さまざまな関係性も再構成されつつあります。そうしたなか、ゲーム・チェンジを迫られ、どのように学びを変えるのか、今まさに私たち自身が試されていると言えるのではないでしょうか。
今号の新しい学びが、コロナ禍による荒波を乗り切り、次世代の未来をつくりだすための“筏”(一助)となれば幸いです。

* Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧)の4つの要因により、現在の社会経済環境がきわめて予測困難な状況にあることを示す言葉。

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