橋本 佳也
2007年03月30日作成年月日 |
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2007年03月30日 |
橋本 佳也 |
住まい・生活 |
その他 |
情報誌CEL (Vol.80) |
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本格的に春である。スポーツの世界でもウインタースポーツのシーズンが終わった。筆者も例年、マラソン、ラグビー等をテレビで楽しんでいる。
その中の一つで興味をもって見るものに、都道府県対抗駅伝がある。この競技は、選手は原則的に出身地域のチームに所属する。また、区間毎に出場選手に制限があり、例えば中学生区間、高校生区間等と決められている。社会人から中学選手までの幅広い世代で一チームを構成するのである。正直、競技スポーツとしての勝敗へのこだわりはそんなに強くは感じられない。例えば、箱根駅伝とこの駅伝に両方に出場する選手がいたとして、優先順位は明らかであろう。しかしこの試合を見ていると、勝敗よりも、選手の育成や競技の振興とともに、地元意識の向上に大きな意義があると感じる。その意味では、今号の特集で取り上げた「まちづくり」の一環としても役立つのではないか。もっといろいろな場面で取り入れたらよいと思う。
同じスポーツの世界で言えば、例えば野球に取り入れるのはどうだろう。確かに、駅伝のように団体戦とはいえ個人競技をつなぎ合わせた形式ではないため、工夫が要るかもしれない。とはいえ、チームの構成人数を年齢幅で制限をかけるとか、あるいはポジション別に制限すれば可能ではないだろうか。何らかのやり方で世代混成チームを作ることはできると思う。さらに、できればプロ野球選手やOBの参加が望ましい。地元出身のプロ野球選手やOBと一緒にプレーできることは、野球をしている青少年にとって非常に大きな喜びである。選手の地元意識が増すのはもちろん、都道府県対抗戦となれば、地元の応援も得られ盛り上がるのではないだろうか。もちろん、本人のその後の競技人生に大きな影響を与えるだろう。