大庭 みゆき
2007年01月31日作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
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2007年01月31日 |
大庭 みゆき |
エネルギー・環境 |
エネルギー・ライフスタイル |
情報誌CEL (Vol.79) |
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現在、問題となっている地球温暖化は、私たちがエネルギーを大量に消費することによって二酸化炭素等温室効果ガスが増大したことが原因となっています。子どもたちは、教科書やテレビ等のマスメディアからの情報によってエネルギー消費と地球温暖化問題との因果関係、地球温暖化による様々な環境への影響、地球温暖化対策の必要性などは、かなりの知識を持ち、環境保全対策の必要性も感じています。また現在学校で行われているエネルギー環境教育には、大別して?地球温暖化とエネルギー問題との総論的な学習、?手回し発電機等を利用したエネルギーを作る学習、?エネルギーを上手に使う学習の三つがあります。?と?は教材、ゲストティーチャーも多く、また比較的短時間でまとめやすいため多くの学校で行われています。しかしながら、それらが一種のイベント(またはショー)として行われるため、学習者としての子どもの主体的参画の度合いが低く、子どもは地球温暖化問題と自分の日常生活との関わりとなると、そのつながりをはっきりと自覚するまでに至らないまま学習が終了し、その結果、エネルギー・環境学習が実際の省エネ行動や環境保全行動につながりにくくなっています。一方、?は、エネルギー消費者の視点でエネルギーの効率的使用を学びながら、教科で得た知識を実践で活かす学習を行い、問題解決に必要とされる様々な資質能力の形成を行うものです。