CEL
2006年03月25日作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
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2006年03月25日 |
CEL |
都市・コミュニティ |
地域活性化 |
情報誌CEL (Vol.76) |
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街を愛する市民ボランティアが大活躍
かつて加賀百万石の城下町として発展した北陸最大の都市・金沢市は、武家文化が残した歴史的財産を活かしながら、新しい都市の魅力づくりに積極的に取り組んでいる。
「行政は中心市街地の景観を守るために条例をつくり、施設を設けたりはしていますが、それを活かす具体的な活動は、地元業界や市民自らの手にゆだねられています」と今回のナビゲーターである瀧田誠一さん(金沢市観光協会事務局次長)は説明する。
金沢市で有名なのは、市民ボランティア「まいどさん」による観光案内で、現在その登録者数は二〇〇名を超えるという。
「観光ボランティアには、市のボランティア大学校の観光コースを卒業した方しかなれません。それでも、自分たちの街を愛しているためでしょう、卒業生はどんどん増えていますし、さらに知識を増すために、自分たちで勉強会なども開いています」
こうした意欲的な市民参加の背景としては、この地に根付いている独特の文化性も挙げられる。小学校区ごとに公民館があり、その公民館の建設から維持管理・運営に至るまでを市民が率先して行っていることに代表されるように、そこには密接で活動的な『地域コミュニティ』の存在があるからだ。自分たちの住んでいる地域を愛しているからこそ、その土地を訪れる人を歓迎する“おもてなしの心”が生まれてくる。