CEL
2006年03月25日作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
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2006年03月25日 |
CEL |
都市・コミュニティ |
地域活性化 |
情報誌CEL (Vol.76) |
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「コリアタウン」でフィールドワークを実施
現在、区民の四人に一人が在日コリアンという大阪市生野区にある通称「コリアタウン」。在日コリアンが代を重ねるにつれて、食の日本化が進んだこともあり、年々客足が減りつつあった。そこで、故郷の門を再現するなどハード面の整備を進めたが、あまり効果がなく、そんな状況を打破するため、今回のナビゲーター役であるコリアNGOセンターの宋悟代表理事たちは、体験学習の場としての修学旅行生の受け入れをはじめた。
もともと同センターは、在日コリアンの民族的アイデンティティー確立や在日外国人の人権保障などを目的としている組織だが、「数年前から、修学旅行生の人権研修を兼ねたフィールドワークの場として少しずつコリアタウンの見学を引き受けていましたが、それが人気を呼び、三年前に本格的な受け入れができるような場づくりや体制づくりを整備しました」。
今回取材した日も、熊本から来た高校生たちに戦時期の日本とコリアの関係を分かりやすく説明しながら街を歩く一方、在日外国人の問題などを説明。この日は底冷えする寒い日だったが、宋代表理事たちの話を真剣に聞く高校生の姿がとても印象的だった。「在日外国人の人権は、日本社会の問題です。少しでも関心を持つ機会になってくれればと思って活動しています」。