CEL
2005年03月15日作成年月日 |
執筆者名 |
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2005年03月15日 |
CEL |
エネルギー・環境 |
エネルギー・ライフスタイル |
情報誌CEL (Vol.72) |
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”火“を灯すことがまちおこしに繋がる
福岡市の中心に位置する博多部は、大都市特有のドーナツ化現象によって、四〇年以上前から住・商の流出が進み、街としての活力が失われつつあった。「『このままじゃ博多がのうなる』という、一人の高齢の方のつぶやきが『NPO博多まちづくり』誕生のきっかけになりました」と事務局長の稲舛積さん。その言葉に触発された有志が、まちの活性化に取り組むことを目的に、博多部の四地区それぞれで「まちづくり協議会」を設立し活動を続け、その後、平成六年、それらが一つにまとまり「博多部まちづくり協議会」が誕生した。
その記念イベントとして行われたのが「博多灯明ウォッチング」だ。かつて博多の神社や寺で行われていた寺社仏閣に灯明を並べて家内安全などを祈願した「千灯明」を再現したもので、「最初は一回だけのつもりでした」と稲舛さん。だが大変好評だったため、次年度も開催することに。「その後、どんどん規模が大きくなり、参観者も見学者も増えて、今では止めるに止められなくなりました」。
博多灯明は、博多の町の通りや公園などを灯明でライトアップするもので、「風に揺らぐ炎をカラフルな灯明の紙袋を透して見ると、この火明かりが何ともいえず心を癒してくれます」参加者は、住民はもとより、行政の職員から地域外から来る博多部応援団などまで幅広い。