CEL
2004年09月30日作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
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2004年09月30日 |
CEL |
エネルギー・環境 |
環境対応 |
情報誌CEL (Vol.70) |
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古材を利用して自然な住まいを生み出す
地方都市で、歴史的景観を活かした町づくりにより成功している例は多い。埼玉県の川越市もその中の一つ。旧街道沿いに残る蔵を再生し「蔵の町、小江戸・川越」として、多くの観光客を集めている。そうした昔ながらの住宅がまだ残る川越市の駅前にあり、『徹底して住む人の健康とエコロジーを考えたリフォームを施工している』のが?家づくり工房である。
「今の家は、出来上がった時が一番よくて、年月を重ねるとどんどん価値が落ちていきます。当社では、そんな最初だけ華美な住まいではなく、自然の恵みを受けて育った、呼吸をし、なるべく健康に負担をかけない素材で、できれば将来リサイクルできるものを使用することで、使い込めば使い込むほど価値が出る建物づくりを目指しています」と落合伸光取締役は説明する。
自分の住まいは自分で作る、いわゆる『セルフビルド』も理念のひとつ。このほか『究極の自然素材』として、古材・古民具展示販売スペース「埼玉古材ギャラリー」もオープンさせている。「ほんの五〇年前まで日本の住宅には、プラスチックのような物質は一切使われていませんでした。また、何代もの家族と共に時を刻んできたものだけが持つ味わいがあることから、積極的に古材を再利用しようと思いました」。