真名子 敦司
2003年06月30日作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
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2003年06月30日 |
真名子 敦司 |
エネルギー・環境 |
その他 |
情報誌CEL (Vol.65) |
エネルギー・文化研究所(CEL)の創立一八年目を目前に控えたこの二月、安達純前所長から所長を引き継いだ。さらに、三月末に一部のメンバーの転出もあり、四月から新たな体制で再スタートを切ることになった。従来の路線を引き継ぎつつ、新しい視点や課題も取り入れて研究活動に取り組んでいきたい。CELに対して、これまでと同様のご指導とご支援をお願いしたい。
CELの再スタートに際し、我々の最近の研究活動について報告しておきたい。
まず、CELのミッションと研究への取り組みスタンスについて述べる。安達前所長が本誌五三号でも紹介しており繰り返しになるが、今後も踏襲する基本的な考え方であることから再確認しておきたい。我々のミッションは、「将来にわたり大阪ガスグループが、社会の役に立つ存在であり続けられるように、社会の状況、動き、未来のあり方を多面的に研究し、社内外に提言すること」である。このミッションを果たすために、次のようなスタンスで研究に取り組んでいる。第一に、長期的な視点から研究テーマを選定すること。第二に、お客さまと当社の直接的な関わりというよりも、むしろ両者を含んだ『社会』そのもののあり方に着目すること。第三に、基礎的・理論的なアプローチと具体的な行動に結びつく実践的なアプローチを研究の両輪とすることである。
大阪ガスグループは、都市ガスをはじめとするエネルギーを複合的に供給するマルチエネルギー事業、ならびに、都市生活における様々なニーズに応える都市ビジネス事業を幅広く展開し、これらの事業活動を通じて豊かな暮らしの創造や産業の振興、地域社会の発展に貢献したいと願っている企業群である。
CELは、このような大阪ガスグループの一組織でありながら、直接的な事業活動から離れた立場で、企業と社会のよりよい関係を築くことを目的とした存在なのである。