濱 惠介
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2008年03月04日 |
濱 惠介
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エネルギー・環境 |
環境対応 |
WEB |
日経BP・ECO JAPAN連載コラム(19) |
昨年6月から始めたこの連載は、私が実践していることがほぼ出尽くし、そろそろ「まとめ」に入りたいと思います。今回は、紹介する機会を逸した事例や視点を含め、全体の再整理を試みたいと思います。まず次世代を育てる環境教育の施設の紹介から。
エコの教育拠点 “Ökostation”
“環境首都”を自称するドイツのフライブルク。中心街の北西に位置するゼーパルク(湖公園)の一画に、“Ökostation”(エコスタツィオン=eco station)と呼ばれる施設があります。建物の主な構造は木材で、屋根は草で緑化されています。内部の壁の一部は団子状の土を積んだものです(大分県日田市の豆田町でも同じ工法を見ました)。また、正面には薪をくべる暖炉が組み込まれ、天井は太い丸太を組み合わせたドームになっています。再生可能な自然素材で建物を作り、自然エネルギーで生活を維持する例が示されます。戸外に視線を転じれば、そこは“Biotop”(ビオトープ)。つまり、生物が永続的に生息できる水辺の環境です。