濱 惠介
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2008年02月28日 |
濱 惠介
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エネルギー・環境 |
環境対応 |
WEB |
日経BP・ECO JAPAN連載コラム(18) |
「わが家の環境レポート(エネルギー)」に続き、今回は水消費、ゴミ排出、温熱環境及び光熱費の実績を報告し、エコ度、家計、満足度などを総合評価します。
水道消費量
お金などを“湯水のごとく使う”は、浪費の喩えでした。井戸から汲んだ水、それを貴重な燃料で沸かした湯など、昔はもっと大切に使ったはずですが、他に比べれば安いものの例だったのでしょうか。
「日本は雨が多く水に困ることはない」と思っておられるかもしれません。確かに降雨量は十分でしょうが、川の多くは急流で、降った雨はあっという間に流れ去ります。ダムを作っても、浚渫(しゅんせつ)しなければ土砂で埋まって行きます。新たなダムを作るムダをなくすためにも、水の過剰な消費は見直さなければなりません。
水道の平均的な消費量は1人・1日当たり314?(国土交通省 生活用水データ2004年)で、世界の中では北米に次いで多い部類に入ります。エネルギー消費と同じように、1人当たりの水の消費量は小世帯で増える傾向にあります。1カ月当たりで見ると、2人世帯で18.7m³、3人世帯で27.8m³、4人世帯で29.9m³というデータがあります(ひのでやエコライフ研究所、2004年家計調査による)。