濱 惠介
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2008年02月05日 |
濱 惠介
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エネルギー・環境 |
省エネルギー |
WEB |
日経BP・ECO JAPAN連載コラム(17) |
江戸時代の暮らしはエコライフのお手本、と述べました。当時から言い伝えられた“ことわざ”にも、参考になる教えが含まれています。
16回にわたってお話しして来たエコな暮らしと住まいは本当に実現しているのでしょうか。評論家や研究家は、「口先ばかりで実践が伴わない」と言われかねないので、数値化できる要素について今回と次回でまとめて報告したいと思います。いろはカルタ(関東)の「ろ」“論より証拠”です。
毎月のエネルギー消費量はこの8年間、欠かさず記録してきました。消費だけではなく、太陽エネルギーの獲得状況も含まれます。次回は快適性を示す夏冬の温熱環境についても触れましょう。なお、居住人数は2004年の3月まで3人、その後2人に減り、07年の5月から再び3人となっています。
電力の消費と獲得
わが家には太陽光発電システムが備わっているので、電力の消費量は、発電量−売電量+買電量で求められます。つまり自家消費分と電力会社から買う電気の合計です。図1のグラフは、毎月の発電量(青)と消費量(赤)を2002年から06年までの平均値で示しています。黄色はその差で、マイナス(下向き)になっているのは、消費が発電よりも少ない様子を長さで示しています。