濱 惠介
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2009年03月31日 |
濱 惠介
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エネルギー・環境 |
省エネルギー |
WEB |
日経BP社特設コーナー「High Ecology Low Carbon〜創エネ住宅の時代へ」内のコラム |
家庭用エネルギーの基礎知識
まずはエネルギーの基礎知識から。英語ではenergy(エナジー)で、日本語「エネルギー」はドイツ語Energieから入ったようです。エネルギーとは、物質の運動・熱・光など何らかの仕事ができる力の概念。今回「無駄を減らし、もっと少なく」と説くエネルギーは、電気・ガス・灯油などの形で、家庭で消費されるエネルギーを指します。
「省エネルギー」とは、必要な効用を確保しながら、これら在来型エネルギーの消費を減らすことです。エネルギーの大量消費によって我々は資源の枯渇や地球温暖化に直面し、また放射性物質による汚染などのリスクを抱え込んでいます。その負担を軽くするために省エネが必要なのです。
エネルギー消費は経済成長とともに増えました。特に、家庭用エネルギーは住まいの豊かさ獲得と並行して消費が増えてきた、と言っても過言ではありません。では、エネルギーの消費を減らすことで豊かさを捨てたり、文化的な生活が営めなくなったりするのでしょうか。そんなことはありません。無駄を見い出し、効率を高めることで、少ないエネルギー消費でも十分快適な生活を維持でき、さらに別な意味の豊かさを獲得できます。
そこで、まずはエネルギーに関する基本的なお話から。住まいで使われるエネルギーは用途によって大きく4つに区分されます。実態を把握し利用目的に応じて省エネを考える手がかりです。