濱 惠介
作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
カテゴリー |
媒体(Vol.) |
備考 |
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2009年07月30日 |
濱 惠介
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エネルギー・環境 |
省エネルギー |
学会論文 |
日本エネルギー学会18回大会 |
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6-3-1.家庭用エネルギー消費による環境負荷を1/4にする実践研究(その1)NEXT21・301住戸「ファクター4の家」における省エネ改修シミュレーション
(大阪ガス)〇濱 惠介、志波 徹、篠倉 博之、(神戸芸術工科大学)小玉 祐一郎、(KBI計画・設計事務所)森山 佳嗣、李 成海
Factor-4 Dwelling; Simulation and Renovation for Reducing Effective Energy Consumption into a 1/4
Keisuke HAMA , Toru SHIBA, Hiroyuki SASAKURA(Osaka Gas), Yuichiro KODAMA(Kobe Design University), Yoshitsugu MORIYAMA, Seikai LEE (KBI Keikakusekkei)
SYNOPSIS
This paper outlines an experimental project for reducing the environmental impact of home energy consumption into a quarter whilst assuring a high level of living comfort. The project has been applied to an existing dwelling unit within NEXT21, the experimental apartment housing in Osaka, owned and managed by the Osaka Gas Co.
The main approaches for achieving the project objective have been, 1) To remodel an existing dwelling unit, 2) To improve thermal insulation and shading, 3) To introduce efficient equipment for energy conversion, i.e. condensing gas boiler and solid oxide fuel cell, 4) To make use of renewable energies, i.e. photovoltaic and solar heat, and 5) To change the behaviour of the residents related to energy consumption.
1.研究の背景・目的・方法
地球温暖化問題への対応が重要視される今日、家庭部門においても温室効果ガスの代表CO2排出量抑制のため、省エネルギーや再生可能エネルギーの活用が強く求められている。
本研究の目的は、集合住宅における大幅な省エネ化の可能性を追求するため、大阪ガスの都市型実験集合住宅NEXT21における301住戸(メゾネット150?)を活用した省エネ対策の検討とエネルギー消費削減効果の予測である。
目標水準は基準値100から25(1/4)への削減とした。その理由として、世界全体でエネルギー消費を半減させる必要があり、1人当たりで平均の2倍以上消費する我国は、半減の半減が妥当と考えた。
またファクター4という呼称は、「豊かさを2倍に、資源消費を半分に」という趣旨のワイツゼッカー他の著作「FACTOR4」になぞらえたものである。
あらかじめ実現可能な対策を列挙し、目標水準を実現するための熱負荷シミュレーション及び省エネ化の見通しをもとに必要な対策を検討し決定した。
なお達成度の評価は一次エネルギー換算で行い、在来型エネルギー(商用電力、都市ガス)消費量から再生可能エネルギー獲得量を差し引いた。併せて、CO2排出量の削減状況を予測した。