廣岡 正昭
2009年12月10日作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
カテゴリー |
媒体(Vol.) |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
2009年12月10日 |
廣岡 正昭 |
住まい・生活 |
食生活 |
その他 |
ページ内にあります文章は抜粋版です。
全文をご覧いただくにはPDFをダウンロードしてください。
こどもの生活能力の低下
私は、23 年間、奈良女子大学附属小学校の教師として主に社会科や総合的な学習の分野で実践研究に取り組み、食やエネルギー、あるいは川の学習など、ときには学校から飛び出して、子どもたちとさまざまな学習に取り組んできました。そうした経験から、近年になって切実に感じているのは、以前と比べて、今の子どもたちの生活能力が大きく低下してきているのではないかということです。
昔の子ども達は家で手伝いをさせられましたし、遊び道具をつくったりもしました。火についてもそうで、以前は家庭での手伝いや親と一緒に仕事をしながら火の扱いも覚えました。ところが、今は家庭の中で、親と関わり合いながら火の扱いをはじめとする生活技術を覚えていくという経験が何事につけとても少なくなっています。
確かに今の子ども達は、高学年になってキャンプに行っても、火をうまく扱えない子が目につきます。なかには、太い薪に直接マッチの火をかざす子もいます。こんなとき、家でよく働いている子はひと目で分かります。率先していきいきと動きます。
(全文はPDFをご覧ください)