豊田 尚吾
作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
カテゴリー |
媒体(Vol.) |
備考 |
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2010年06月27日 |
豊田 尚吾
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住まい・生活 |
消費生活 |
ディスカッションペーパー |
10-03 |
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CELディスカッションペーパー[10-02](責任ある消費に関する意思決定モデルの検討)において、他者に配慮した消費行動の存在とその可能性について注目し、考察を行った。既存の社会心理学モデル(3種類)を用いた、消費行動の意思決定モデル(詳細はCELディスカッションペーパー[09-01])を検討し、それらを統合した、新しいモデルを提示した上で、その妥当性を、ボランティア商品の購入に関するデータを用いて検証した。検証手段として、共分散構造分析を用いた。その結果、一定程度の適合性を確認することができた。
そこで本稿では、そのモデルが持つ特徴を生かすためのデータを新たに取得し、仮説を設定した上で、それらの検証を行った。今回はフェアトレード商品の購入に着目し、回答者の経験や信条がどのような影響を与えるのかを確認することにより、なんらかの施策提言を行うことを目的としている。
結果として、一部仮説とは異なる結果が得られた部分もあるものの、他者に世話になった経験や、日常のコミュニティ内での交流などが、責任ある消費の促進に効果的であるという仮説の妥当性を確認した。