豊田 尚吾
作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
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備考 |
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2011年01月31日 |
豊田 尚吾
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住まい・生活 |
ライフスタイル |
ディスカッションペーパー |
10-10 |
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はじめに−問題意識
本稿はディスカッションペーパー10−09(以下、DP10−09)の続編である。DP10−09では生活者にとっての倫理について、まず何を意味するかを検討した後、生活者の意識調査のデータとテキストマイニングの手法を用いてその構造を確認した。
本稿においてはその倫理に対するイメージ、あるいは理解に関し、他の属性を考慮した場合の差異について考察を行う。具体的には、性別・年齢別、現在の幸福度別、世帯年収別という観点が、各人の倫理のイメージ把握に影響があるのではないかとの問題意識のもと、データの検討を行う。
ここで用いるデータは、DP10−09と同じである。すなわち、大阪ガス(株) エネルギー・文化研究所が行っている、生活者を対象としたWEB調査「ライフスタイルに関するアンケート」(2008年調査)の結果とTRUE TELLERという、テキストマイニングのソフトを用いて、内容を分析している。特に回答者の属性を考慮しない、全体としての結果に関しては、ディスカッションペーパー10−09の6ページ以降をご参照願いたい。その結果と何らかの違いが見られた項目に関して、次節以下で検討を行っている。
本稿における分析方法は、基本的にはDP10−09と同様である。ただし、属性別の差異を検討するために「グループ比較」を行っている。「キーワード抽出」においては、各属性で特徴的な、すなわち他の属性では希にしか検出できないキーワードをランキングしている。DP10−09と最も異なるのは「マッピング」であり、DP10−09が主成分分析による単語プロットであるのに対し、今回はコレスポンデンス分析を用い、単語と属性を同じ平面上にプロットしている。