大阪ガスネットワーク

エネルギー・文化研究

  • サイトマップ
  • お問い合わせ

CELは、Daigasグループが将来にわたり社会のお役に立つ存在であり続けることができるように研究を続けています。

  • DaigasGroup

JP/EN

Home > 論文・レポート検索 > 実際にふれて、遊んで 土の魅力をダイナミックに体感

論文・レポート検索

Search

情報誌CEL

土・どろんこ館

2011年09月30日

実際にふれて、遊んで 土の魅力をダイナミックに体感

作成年月日

執筆者名

研究領域

カテゴリー

媒体(Vol.)

備考

2011年09月30日

土・どろんこ館

エネルギー・環境
住まい・生活

地域環境
ライフスタイル

情報誌CEL (Vol.97)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
全文をご覧いただくにはPDFをダウンロードしてください。

-土の可能性を様々な角度から伝える-

 「ぐにゅぐにゅして気持ちいい!」。手足にぺたぺたとどろを塗ったり寝そべったり、ただひたすら土と戯れる子どもたち。ここでは遊びの道具は一切いらず、からだひとつで思う存分どろ遊びが楽しめる。
 粘土質のどろに水を加え、やわらかくした「どろ田」と呼ばれる遊び場を夏休みに無料開放しているのは、愛知県常滑市にある『土・どろんこ館』。
"体験"を重視した土とのふれあいにより、土の魅力や可能性を発信する同館は、タイルや衛生陶器を製造・販売する(株)INAX(現(株)LIXIL)が2006年にオープンした施設で、"土からやきものまで"をテーマに博物館や資料館などを公開する「INAXライブミュージアム」内にある。
 「都市化された現代では、土にふれる機会が少なくなりました。土は本来、どこにでもある身近な素材で誰もが容易に扱える。私たちの暮らしの中にも土から育まれたものがたくさんあります。この施設での体験が、忘れかけた土の大切さを見直すきっかけになれば」と館長の辻孝二郎氏。
 「どろ田」が開放される時間になると、待ち構えていた子どもたちがいっせいに中へ駆け込む。なめらかなどろの肌ざわりが理屈ぬきに気持ちいいのは、子どもの笑顔を見ればわかる。そばで見守る大人の頬も自然とゆるみ、思わずどろに手をのばす親も。「どろ遊びが楽しい、心地いいと感じるのは人間の本能。誰もが記憶している原風景です」。
 子どもには新鮮で、大人には懐かしいどろの感触。その魅力をものづくりを通して楽しめるのが、オープン当時から開催している体験教室「光るどろだんごづくり」だ。
 使用するのはやきもの用の粘土。それをまず真球に丸め、色泥で着色して磨き上げる。最初はしめり気のある土が、徐々にツルツルとした手ざわりになり、やがて陶器のように光を反射して色艶を増す。そのプロセスでは、どろだんごが美しく変貌するさまに胸が躍り、手をかける喜びや土への愛しさを感じると同時に、土の多様な性質についても学ぶことになる。どろだんごが光るという意外性、一つひとつの表情が違うオリジナル性、そして大人にとっても童心にかえる体験が多くの人の心をとらえ、体験者はこれまでにのべ7万人を超えている。出来ばえを競う全国大会も毎年開かれ、『土・どろんこ館』以外でも教室を開くこともあるが、「ここで体験すると土の心地よさをより実感できる」と館長はいう。

 

  • U−CoRo
  • 語りべシアター
  • 都市魅力研究室
  • OMS戯曲賞
Informational Magazine CEL

情報誌CEL

【特集】場づくりのその先へ −つながりから社会を変えていく

近年、まちづくりにおいて「場づくり」が注目されています。 その試みは、時に単なる...

バックナンバーを見る
  • 論文・レポート・キーワード検索
  • 書籍・出版
  • 都市魅力研究室
  • FACEBOOK

大阪ガスネットワーク(株)
CEL エネルギー・文化研究所

〒541-0046
大阪市中央区平野町4丁目1番2号

アクセス