木全 吉彦
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2012年02月14日 |
木全 吉彦
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エネルギー・環境 |
その他 |
情報誌CEL (Vol.99) |
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-はじめに-
2011年11月9日、大阪ガス本社ガスビル3階ホールで、エネルギー・文化研究所の設立25周年記念シンポジウム"人"と"つながり"から持続可能な社会を実現する」を開催しました。共同研究や季刊誌「CEL」への寄稿等で日頃からお世話になっている方々にご案内を差し上げたところ、約200名(当社グループ社員を含む)の方にご参加いただくことができました。熱心に研究員の発表に耳を傾けてくださった皆さまに心より感謝いたします。また、今回、ご欠席の方も含め、多くの方からお祝いや励ましのメッセージを頂戴しました。はがきへの手書きというアナログだからこその、心のこもったひと言ひと言を所員とともにしっかり胸に刻みつけました。
とりわけ、当方の無理なお願いをお聞き届けくださり、ビデオカメラに向かって、肉声で語っていただいた京都府立大学の大谷貴美子教授、京都大学の田光雄教授、植田和弘教授、矢守克也教授、フリー・プロデューサーで大阪大学招聘教授の茶谷幸治氏の5人の先生方には改めて御礼を申し上げます。
皆さまのご期待に応えられるよう所員一同今後も精一杯がんばる所存です。よろしくご指導のほどお願い申し上げます。
以下、各報告のポイントを述べた上で全体を総括し、「CELからのメッセージ」といたします。
-エネルギー・文化研究所の25年を振り返る-
志波 徹
1986年の設立から今日までの25年間、世界・日本の社会は大きく変化しました。当研究所は、ちょうど安定成長からバブル期への移行期に産声を上げ、バブル経済とその崩壊、その後の失われた20年をリアルタイムで見てきたことになります。
この間、表現は時々で変わるものの、エネルギー、生活・ライフスタイル、住まい・まちづくり、文化という大きな研究領域そのものは変わらずに今日に至っています。7人でスタートし、現在も10人という小規模な組織ですから、研究テーマはそれを担当する研究員個人の強み、バックグラウンドによって色づけが変わります。しかし、その中で終始一貫しているのは、日本語の組織名には現れていない"生活"(CELのL)そして"生活者"の視点です。
また、設立当初から「CELは抽象的、観念的論文をきれいにつくるよりも、社会、人間、企業の現実の動きにつながるための実験、実証を大切にする」と宣言していました。年を追うごとに実証・実践的なテーマが立ち上がり、継続しているという実態から見ると、この意図は達成できているのではないかと思います。
さらに、"外から見る""外とつながる"もCELのアイデンティティです。今後ともさまざまなパートナーの皆さまとのつながりをテコとして、自ら保有する資源の数倍のアウトプットを出したいと考えています。