大谷 貴美子、高田 光雄、茶谷 幸治、植田 和弘、矢守 克也
2012年02月14日作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
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2012年02月14日 |
大谷 貴美子、高田 光雄、茶谷 幸治、植田 和弘、矢守 克也 |
エネルギー・環境 |
その他 |
情報誌CEL (Vol.99) |
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大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所(CEL)の設立25 周年シンポジウム ─ CELからのメッセージ─
「"人"と" つながり"から持続可能な社会を実現する」の開催に合わせて、これまでCEL の活動へのご協力や季刊誌「CEL」へのご寄稿等で日頃からお世話になっている方々のうち5人の先生から、CELへの今後の期待を含めてのビデオメッセージをいただき、開催当日の会場にて披露させていただきました。今回「CEL」誌上にて、それぞれの方のお話の概要を改めて紹介いたします。
-今後もさまざまな形での地域・社会貢献を-
大谷貴美子
このたびは大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所の設立25周年おめでとうございます。私と大阪ガスおよびCELとのつながりといいますと、日本調理科学会の活動を通じてが、その最初ではなかったかと思います。昨年度まで、私は近畿支部の支部長をさせていただいていましたが、その活動におきましては、本当にいろいろな形でご協力をいただきました。この場をお借りして支部の方々を代表して改めてお礼を申し上げます。
私個人としましては、現在、大学においても食育活動に力を注いでいるという関係もございまして、大阪ガスが数年前につくられた、児童向けの『食育ブック』には監修代表として関わらせていただきました。本当に、良いものができたと私自身も喜んでおりますが、お聞きしますと、この本も累計で既に10万部を超えて活用していただいているとのことで、大阪ガスおよびCELの社会的な貢献の大きさを改めて感ずるところです。
これからもさまざまな形で、地域貢献、社会貢献をなされていくと思いますが、すばらしい活動を通じて私たちの生活が、より良いものになるようにさらに頑張っていただけますよう、改めてお願い申し上げます。
-エネルギーと文化について一層深い研究を-
高田光雄
CELの設立25周年おめでとうございます。
研究所発足当初、1980年代半ば頃に、私はCELの研究をどういう方向に進められようとされているのか、所長にお尋ねしたことがありました。その際、エネルギー会社としての本体では、なかなかできないような研究をしようとしているとうかがい、大きな期待を持って受けとめたことを覚えています。
当時は、どちらかというと周縁領域の研究をしていくのだというお話だったと思うのですが、それから25年、今や社会の方が、CELの研究の方に向かってどんどん動いてきて、CELでやられている研究は、今や社会のメインストリームになってきたように思います。
CELの研究は、エネルギー・文化研究所という名前のとおり、エネルギーと文化との関係に最大の関心を寄せていると思います。私は、以前から、エネルギー問題の解決だけを短絡的に進めることが文化の破壊につながるのではないかと大変危惧しています。同時に、エネルギー問題の解決が新たな文化の創造につながる可能性があるとも考えています。これから、CELにおいては、そういった問題も含めて、エネルギーと文化の関係について、より一層深い研究をしていただければと思います。