山本 貴代
2020年11月01日作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
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媒体(Vol.) |
備考 |
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2020年11月01日 |
山本 貴代 |
住まい・生活 |
ライフスタイル |
情報誌CEL (Vol.126) |
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日常はコロナの蔓延で一変。急ぎ足でやってきた少し先の未来を、世の中の消費を牽引する女性の視点から解読していきます。現場もぶらり巡って、新たな気づきを発見する新コーナーです。
コロナ禍の
"オシャレ欲"の行方は……
早いもので、もう秋です。気がついたら仕事はテレワーク、飲み会や習い事もオンラインが主流、「そと」が「うち」に流入。もともと世界的にもマスク使用率の高い日本人ですが、外出時はマスク必着の世の中となりました。自粛生活、コロナ太りを経て、生活者のオシャレ欲はどんなことになっているのか。「女の欲望ラボ」のアンケート調査の結果を片手に読み解いていこうと思います。今回、本音を聞いたのは20代〜70代女子136人。オンライン上で人に会うという人の割合は75・7%(たまに会う48・5%+よく会う27・2%)でした。まず、前提として、今どんな欲が高いか。1位は、ダントツ「健康欲」でした。2位以下は、食欲・住欲・人間関係欲・外出&旅欲と続き、オシャレ欲は最後。コロナ前より欲は減り、人目も気にしなくなったようです。家食が増え、人とも直に会えない。外出時はマスクで顔が隠れるので、優先順位が低くなるのは頷けます。とはいえ、女性ですもの、ファッションやメイクに興味がなくなったわけではないでしょう。探っていくと、いろんなことが見えてきました。
これまで、スーツ&ヒールという姿が多かった働く女子は、家時間が多くなり、緩くてラクなファッションへと移行したようです。出歩かないので靴を買う機会も減り、歩きやすいスニーカー志向へ。コロナ太りもあってか、体型を隠すAラインのワンピースやロングスカート、菌も気になるので、自宅で洗えてシワになりにくい服が人気です。「きっちりと洒落た服より、家と外の境界線が曖昧になっていることを象徴するようなカジュアル服が売れる」という意見も。断捨離は進み、「プチプラを何着も」から「上質な一着を求める」サスティナブルな傾向もみられます。一方、「気分をあげたい」「オンラインでよく見せたい」と、明るい色の服を好んだり、「サブスクで派手なデザインのものをレンタルして楽しむ」なんていう人もいたりします。
オンラインで、我に愕然。
部分盛り女子急増。
テレワークやZoom飲みなどで、こんなにも自分の顔と対峙することになるなんて、誰が想像したでしょう。画面上で同世代と並び、自分の衰えに悲しくなる女子多発。4人にひとりは「シミ取りたい、リフトアップしたい」とキレイ願望沸々。人に会わないうちに美容サロンに走る人も多いとか。
*誌面に掲載できなかった調査内容も、コラムでご紹介しています。 詳しくはこちら