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情報誌CEL

山納 洋

2024年09月01日

『CEL』を振り返る 第5回 「トーキング・カフェ」の拡がり

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媒体(Vol.)

備考

2024年09月01日

山納 洋

都市・コミュニティ
住まい・生活

コミュニティ・デザイン
地域活性化
ライフスタイル

情報誌CEL (Vol.135)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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"共通の関心を持った人たちが語り合うサロンが近年注目を集めている"
2012年11月発行の『CEL』102号では「トーキング・カフェ」というタイトルで
Talkin'Aboutの取り組みを紹介した。
それから12年、プロジェクトがどう拡がったかを
今回の特集で得た知見とともに、あらためて紹介したい。

私はかつて「扇町ミュージアムスクエア(OMS)」という、大阪ガス北支社の建物を再活用した小劇場・ミニシアター・雑貨店・カフェレストラン・ギャラリーを備えた複合文化施設のマネジャーをしていた。施設の運営を通じて「場づくり」に関心を持つようになり、その後個人的にカフェや、カフェ的な交流の場のプロデュースを行ってきた。
2012年の『CEL』102号では、学びの場、出会いの場、気づきの場としての「トーキング・カフェ」の拡がりについてレポートしている。
2023年にエネルギー・文化研究所(CEL)の研究員になってからは、場づくりを持続可能な地域づくりにつなげるための方法論を研究しており、ここではこれまでの取り組みの全体像と、今回の特集をまとめるなかで得られた知見を紹介したい。

扇町Talkin'About

私はOMSマネジャーを務めていた2000年に、「扇町Talkin'Aboutut(トーキン・アバウト)」という企画を始めた。これは決められたテーマに興味ある人が集まり、語り合うサロンで、「様々な文化ジャンルに関心ある人たちが出会える場づくり」をテーマに、大阪市北区の扇町界隈の飲食店・バー・ギャラリーなど10カ所を会場に、演劇・映画・現代美術・音楽・文学・ポエトリー・お笑い・漫画・哲学などの"しゃべり場"を開いていた。同企画は2003年に扇町ミュージアムスクエアが閉館した後も、2006年まで継続。約700回を開催した。

御堂筋Talkin'About

2011年には旧大阪市立愛日小学校跡地に建つ複合商業施設「淀屋橋odona」内に大阪市が設置したまちづくり情報の発信拠点において「御堂筋Talkin'About」をスタート。近隣の喫茶店店主、近代建築ビルのオーナーらとユニットを組み、月1回のペースでサロンを開催した。

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