ドクトル雨水
2009年01月08日作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
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備考 |
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2009年01月08日 |
ドクトル雨水 |
エネルギー・環境 |
地球環境 |
情報誌CEL (Vol.87) |
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はじめに
どうも最近の雨の降り方がおかしい。多くの人がそう感じているのではないだろうか。短時間に100?を越えるような「異常豪雨」が各地で多発している。雨水排除の役割を担ってきた下水道や河川がまったく歯がたたない。コンクリートジャングル化した都市では、逆流した下水が地下室を襲い人命が奪われている。2008年8月5日には、東京都豊島区内の下水道工事現場において、作業員5人が突然の増水に流され死亡するという痛ましい事故が発生した。21世紀は、異常豪雨の頻発に加え、大渇水も危惧されている。四国の早明浦ダムは、2007年に引き続き、2008年も渇水に見舞われた。加えて、1995年の「阪神・淡路大震災」以降、「新潟・中越地震」、「福岡・玄界島地震」と、大地震が各地で起きている。大洪水、大渇水、そして大地震といった自然大災害に、どのように立ち向かっていくのか、今、都市における新たな水の危機管理が問われているのではないか。その鍵が都市における雨水管理の転換にあるように思う。