多木 秀雄
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2009年01月08日 |
多木 秀雄
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エネルギー・環境 |
地球環境 |
情報誌CEL (Vol.87) |
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はじめに
「水」という物質は、人類が生きてゆくために不可欠であり、私たちが日々の生活場面において数多くの関わりを持つものである。地球は全体で見れば水に恵まれた惑星であるが、人間が利用できる量としては限られており、地球上の総水量のわずか0.04%に過ぎない。今後、都市化に伴う需要の増加、汚染等により、水資源に関しては、世界人口の増加や開発途上国の経済成長により深刻さが増すと言われている。
わが国は、水資源に恵まれているため、つい水の価値を忘れがちであるが、海外から輸入する食料品や工業製品を生産するのに使われている水の量を考えると、水の輸入大国であると言え、この水資源の将来に傍観者であるわけにはゆかない。
今回の特集では、生活者の視点から、新たな地球規模の環境問題とも言える水の問題を捉えなおし、身近で大切な資源である水とどう付き合ってゆくか、水から暮らしを見直し、今後のあり方を問うものとしたい。