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情報誌CEL

多木 秀雄

2008年10月01日

2020年の生活像を考える−社会環境変化と生活者の意識を踏まえて−

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2008年10月01日

多木 秀雄

住まい・生活

ライフスタイル

情報誌CEL (Vol.86)

生活者の意識と行動調査はこちら

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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はじめに

今、私たちは地球規模において、温暖化をはじめとする気候変動、エネルギー価格の高騰、食料需給逼迫懸念という、生活してゆく上で不可欠のエネルギー・資源・食料に関わるさまざまな問題に直面している。日本はこれらの多くを輸入に依存していることによる影響に対し、また少子高齢化に伴う労働、医療、介護などの課題に対し、どのように対応してゆくべきかを考える時期にいる。将来の活き活きとした暮らしと持続可能な社会を実現するためには、社会的な仕組みの整備とともに、私たち自身が、これまでと違った新しい考え方・価値観での生活を行ってゆくことが必要ではないだろうか。

 本号では、「二〇二〇年の生活像を考える」を特集テーマとし、これから私たち生活者を取り巻く社会環境にどのような変化がありうるのか、その変化はどのような問題を招きうるのか、問題の解決はどうすればよいのかを考える機会を提起した。「二〇二〇年」という時期は、今から約一〇年少し先と、私たちにとって遠すぎて関係がないと思うほどの未来でもなく、に近すぎて現在の生活の延長で考えてしまうこともない、ちょうど適した時期であると考えて選んだものである。

 本稿の次項で社会環境変化を概観したのち、特に主要なものについてそれぞれの専門領域の識者の方々に論点を提示していただくこととした。そして後半では、エネルギー・文化研究所(CEL)が今年実施した生活意識調査の結果を踏まえて、生活者の方々が二〇二〇年の生活をどのように描き、どのようになって欲しいと思われているかについて把握することを試みている。

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