清水 英範
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2008年10月01日 |
清水 英範
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住まい・生活 |
ライフスタイル |
情報誌CEL (Vol.86) |
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今回の調査では、二〇二〇年の家計支出の変化を知ることで消費スタイルを読み解くヒントを得るために、二〇二〇年にお金をかけたいこと、およびそのために二〇二〇年に出費を抑えたいことを質問した。これらの結果から読み取れる傾向と若干の考察をご紹介したい。
全体的傾向について
図1は結果全体を示している。お金をかけたい項目と出費を抑えたい項目は、それぞれ五つ以内で選択可とした。
全体では、「旅行・レジャー」「スポーツ・趣味」の支出志向が抑制志向を大きく上回っている。「貯蓄」を抑えると回答された方は少数である。
また「住居費(住宅)」「家具・インテリア」「被服」「貴金属・時計」「外食費」など、新たな資産や消費財(特に奢侈品的なもの)購入の支出を抑制し、「リフォーム」「美容・健康関連」「自分の教育・習い事」など所有資産の再活用や自分自身のメンテナンス(自己啓発、生命・活力の維持といった意味で)に関して支出する消費計画が読み取れる。自分自身も含めた既存資産に新たな価値を吹き込む「資産の再活用化」の傾向かも知れない。次に、年代別回答者数の違いを考慮し、各年代別に回答傾向を概観してみたい。