豊田 尚吾
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2008年06月30日 |
豊田 尚吾
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住まい・生活 |
ライフスタイル |
情報誌CEL (Vol.85) |
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はじめに
原油価格の高騰などを反映して、さまざまな生活財が値上がりしている。年金、後期高齢者医療制度、ガソリン価格の高騰といった不安要因も大きい。そのような中、生活者はどのような意識で日々暮らしているのであろうか。
今号の「CEL TOPICS」でも紹介しているように、当研究所では、毎年全国約千人の生活者に対し、生活意識調査を行っており、今年で四回目となった(うち第一回、三回、四回は留置調査、第二回は郵送調査、実施時期は一月末から二月)。その調査の中で、毎回、回答者の生活満足度を訊ねている。基本的には個人の私的な生活実感を反映した満足度であるが、当然、その背景にある社会情勢にも大きな影響を受ける。したがって、その経年の推移を見ると、生活者の社会に対する大まかな見方を把握することができて興味深い。本稿では、その推移と関連するアンケート結果をもとに、生活者の意識の変化を考察することを試みる(アンケートの概要に関しては、「CEL TOPICS」を参照)。