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情報誌CEL

角野 幸博

2008年03月21日

都心居住とパブリックスペースのカスタマイズ

作成年月日

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媒体(Vol.)

備考

2008年03月21日

角野 幸博

都市・コミュニティ

都市システム・構造

情報誌CEL (Vol.84)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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カスタマイズとは何か

 言うまでもないことだが、都市にはさまざまなタイプのパブリックスペースがある。道路や公園のように行政が維持管理の責任を負う場所、駅やデパートのように民有地だけれども不特定多数の人が自由に出入りできる場所、劇場やコンサートホールのようにお金を払えば利用できる場所、分譲マンションの共有庭のように地権者である住民たちが共同で使う場所などが思い浮かぶ。

 多様で魅力的なパブリックスペースをつくることは、都市デザインの目標のひとつに違いない。広場や公園、歩行者空間などの整備は、まさに豊かなパブリックスペースをつくりだす行為であり、総合設計制度(※1)による公開空地の設定や、再開発地区計画制度(※2)による地区施設等の指定は、私有地の一部を公共空間としてひねり出すためのものである。

 今や都市デザインの対象は、屋外空間ばかりではなく、ビルのアトリウムや地下街などの屋内空間にまで広がっている。また街並み整備のための諸制度は、たとえ私有地の建築であっても、見える環境には公共的性格があることを前提にしている。

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