松原 俊彦
2008年03月21日作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
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2008年03月21日 |
松原 俊彦 |
都市・コミュニティ |
都市システム・構造 |
情報誌CEL (Vol.84) |
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「堺自然ふれあいの森」(※)は、大阪府堺市で唯一豊かな自然環境が残された南部丘陵地域の一角にあり、広さ一七・六haの敷地とその周辺の環境との連続性をふまえつつ、自然環境の保護・活用・復元を図っていく「里山の保全」と、里山と人との新しい関わり方を考えるきっかけの場「森の学校」づくりを目指している。
この場所は、一九九〇年にゴルフ場開発が計画されたが、反対運動の結果、一九九二年に堺市が用地を取得し、二〇〇一年に用地利用の基本計画・設計に着手するため、市民・学識経験者・専門家・行政で構成する「ふれあいの森管理運営に関する検討会」が設置された。二〇〇二年から前述の検討会メンバーが中心になったボランティアが現地の里山復元活動を開始し、二〇〇六年四月の「堺自然ふれあいの森」開園後もボランティア団体「いっちんクラブ」として活動を継続している。
堺市では開園に当たって、公園の運営管理をおこなう指定管理者を募集し、弊社?テクノグリーンは、?生態計画研究所、大阪ガスセキュリティサービス?とともにTSOグループを構成し、二〇〇六〜二〇〇八年度の指定管理者の指定を受けた。
現在、指定管理者TSOグループは「いっちんクラブ」と協働で、一般市民や学校・各種団体などの来園者に対する園内案内・自然環境に親しむためのイベント開催、農活動・里山整備活動・自然調査活動などを行っている。