多木 秀雄
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2008年01月10日 |
多木 秀雄
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エネルギー・環境 |
地球環境 |
情報誌CEL (Vol.83) |
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はじめに
地球温暖化防止のため、京都議定書(一九九七年に採択、二〇〇五年に発効)で約束された温室効果ガス排出量削減の第一約束期間が、いよいよ二〇〇八年にはじまる。だが現在に至るまで、地球への壊滅的な影響が警告されているにもかかわらず、気候変動に対する地球規模の有意義な対応はなされていない。
日本も京都議定書目標達成計画を二〇〇五年に策定したものの、その達成にはかなり重い追加対策が必要となる。現在、国レベルでの政策的な目標達成施策が鋭意議論されているが、同時に我々生活者が問題を意識し、日々身近なところから実践してゆくことが大事である。そのような個人の行動の変化が、地域社会や企業行動、そしてやがては政府の政策まで動かしてゆくことを期待する。
そこで本号では、生活者の目線で地球温暖化防止に向き合う意味を再考し、その課題を浮き彫りにするとともに、住まいを中心とした生活の場における有効な対策のあり方や新しいライフスタイルの可能性などを探り、多くの生活者への指針を示すことを狙った特集を組んだ。