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情報誌CEL

高 ひょん(火へんに玄)美

2007年06月30日

「ソウルの食卓」から見える食育

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2007年06月30日

高 ひょん(火へんに玄)美

住まい・生活

食生活

情報誌CEL (Vol.81)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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 韓国では、「食育」という言葉は一般にはまだあまり知られていない。身分差別、男尊女卑がいまだ払拭されない儒教社会の価値観が存在し、飽食時代を、日本より少し遅く、今、経験しているからである。スーパーで、できあいのおかずを沢山買い、家族で頻繁に外食することが金持ちのステイタス。お弁当をもち出勤する夫は、貧乏臭くて恥ずかしい。家庭ではおかずは一週間分を一度に作り置きし、毎日同じものを食べ尽くすまで食べる。食べ残しは汁物でも、もとの鍋に戻してまた食べる。屋台の買い食いは当たり前、食べたゴミはその場に捨てて問題なしということなどが現状にある。

 

愛情重視の食習慣

 昔から韓国では、食事を楽しむ、沢山食べることが大切にされる。愛情表現として親は、子供が食べるのを手伝う。スプーンや箸で口までもっていって「あーん」と口に入れ、「これを食べて」と茶碗の中におかずを入れる。キムチが辛ければ水で洗う。夫婦など大人同士の場合でも自然にそうする。「食べる」行為は気軽で、あまり神経を使わないところに、日本との差違がある。

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