小浜市
2007年06月30日作成年月日 |
執筆者名 |
研究領域 |
カテゴリー |
媒体(Vol.) |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
2007年06月30日 |
小浜市 |
住まい・生活 |
食生活 |
情報誌CEL (Vol.81) |
ページ内にあります文章は抜粋版です。
全文をご覧いただくにはPDFをダウンロードしてください。
「これは何かな?どんなにおい?」。講師の先生の問いに、「わかめ!」「海のにおい!」、元気いっぱいの声が響く。「若狭は、むかし御食国と言ったところ。海山の恵み豊かな場所です。ここに生まれて育つのは素晴らしいことなんですよ」。
場所は、福井県小浜市にある「御食国若狭おばま食文化館」のキッチンスタジオ。
小浜市は全国でも早い時期から「食育」に取り組んできたところだ。現在は特に幼児の食育に力を入れており、小学校就学前の四〜六歳児のうちに、全員が一度は「キッズ・キッチン」〈基礎編〉を受講する。小さいながら五感をフルに使って料理することで、自己達成感をもたせるのがねらいだ。
この日行われていたのは、年に数回実施される「キッズ・キッチン」の〈拡大編〉で、小浜市外の子どもたちも含めて二〇人が参加した。
市の食育の政策専門員・中田典子さんは、最初に保護者にこう説明する。
「調理は子どもだけで実施しますので、お家の皆様は、口出しや手出しをしないで、みんなの頑張る姿を静かにご覧ください」。子どもをじっと見守り、我慢して待つことをまず親自身が学ぶ。